■ 「FM 放送」ってどうよ?
周波数に超短波(日本では76-90MHz、諸外国では60MHz帯または87.5-108MHzのVHF)を使い、周波数変調(FM)を用いて放送されている。超短波放送とも呼ばれる。1チャンネルの搬送波周波数間隔が100kHzあり、伝送できる周波数帯域が広く、S/N比が高く雑音に強いことやAM放送に比べて高音質のため主に音楽番組等が放送されている。 音声信号の最高周波数は 15kHz である(郵政省令「超短波放送に関する送信の標準方式」より)。
多重技術を利用して、音声多重放送(ステレオ放送)、文字多重放送(愛称・見えるラジオなど)が行なわれている。音声多重放送はすべてのFM局で常時実施されている。NHKの場合はラジオ深夜便の時間帯以外で放送されるニュース、緊急報道および高校野球中継はモノラル放送で、ほかは常時ステレオ放送(時報を含む)を行っている。
使用周波数の特性上、放送局(送信所)から到達する距離が短いため、特定地域向け(都道府県内に向けた県域放送など)、あるいはさらに細かな中継所単位で放送が行なわれている。この特性を利用して、最近では地域に密着した情報を提供することを目的とするコミュニティFM局と呼ばれる、1つの市町村・特別区・政令指定都市の区を放送対象地域とし、空中線電力(出力)を20W以下で放送を行う形態もある。この変形として、地震などの大きな災害が発生した場合に、地域に密着した情報を提供するための臨時災害放送局も、FMラジオで開設される。
FM放送などのVHF帯電波を反射するスポラディックE層(通称「Eスポ」)と呼ばれる特殊な電離層が、春から夏頃にかけての日中に突然出現し、普段聞くことの出来ない遠隔地や外国のFM放送が受信することができる場合がある。日本国外の一部地域ではデジタル化対応が行われている。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』